「欧州方面の渡航は大丈夫?ベルギー連続テロ以降の欧州情勢(前編)」では、なぜベルギーがテロの標的になったのか、その理由についてお伝えいたしました。
テロを起こす目的は世界中の注目を集め、主張を広めるという目的が含まれています。今や ベルギー だけが危険なのではなく、世界中でいつ テロ が起きてもおかしくない状況です。万一に備え、知識を身につけましょう。
欧州方面の渡航は大丈夫?ベルギー連続テロ以降の欧州情勢(後編)
世界有数の観光地・リゾート地等が標的
テロを起こす目的には、世界中の注目を集め、主張を広めるという目的が含まれています。よって、テロが起きるのは人が集まる場所。つまりは観光地や人の往来が激しい公共施設、祭り等の催し事が行われている会場の場合がほとんどです。
現在欧州各国の人が多く集まる世界遺産等の観光地では、多くの場合銃を手にした軍人が配置されており、私たち日本人にとっては若干物々しい雰囲気の中での観光となります。
しかし軍人がいるということだけでもテロの抑止力に繋がる為、そのような観光地は実弾の入った銃を持っている軍人がいる事を必要以上に怖がらなければ、安心して観光できる場所であると言えます。
現在、イタリアのヴァティカン市国をはじめ、ヨーロッパの主要な観光施設では入場に際して空港と同規模のセキュリティチェックが行われています。
最も注意すべきは、交通整理や車両進入負荷のバリケード等が不十分な催し事の人ごみのため、そういった場所は避けるか、遠回りしてでも人通りが少しでも落ち着いた場所を歩くということを心掛ける必要があります。
もしもの時、最悪を避けるために
テロは当然のことながら、いつどこで起こるかは誰にもわかりません。万が一を避けるためにも、渡航中のホテルは町の中心部より少し閑静な場所を敢えて選んだり、スリへの警戒以上に周囲に怪しげな行動の人物はいないか、放置された荷物の近くを通らないなどの注意が必要となります。
歩行者天国を歩く際にも、人が密集した中心部ではなく端側を歩くだけでも万が一の場合逃げ遅れるリスクを軽減することができます。
ベルギーが危険なのではなく、今や世界全体が同条件
テロがあったから渡航は自粛する、それは当然の心理だと思います。しかし、今やどの国・どの地域でもテロが起こる可能性が十分にあることを忘れてはいけません。
私たちが住む日本は海を越えなければ国境を越えられないという特性上、欧州や中近東でテロが起こってもやや対岸の火事のような認識をしてしまいがちです。イスラム国は日本をも標的として名指ししています。
もしも渡航を検討する機会があるのならば、ただ渡航を諦めるのではなく自己防衛に努めて渡航してほしいと考えています。
ブリュッセルのグランプラスは美しいギルドの建築物等とても見ごたえがあり、ベルギーのがっかり観光地として有名なションベン小僧の像や、知る人ぞ知るションベン少女の像など観光していて飽きがこない国です。
南はフランス、北はオランダ、東はドイツに囲まれた好立地でもある為、ユーレイルパス等を使ったヨーロッパ周遊旅行でも是非立ち寄ってほしい国の一つです。
まとめ
欧州方面の渡航は大丈夫?ベルギー連続テロ以降の欧州情勢(後編)
世界有数の観光地・リゾート地等が標的
もしもの時、最悪を避けるために
ベルギーが危険なのではなく、今や世界全体が同条件