ベトナムのほぼ中央に位置するホイアンは、古い街並みが美しい港町で、海外から多くの方が訪れる人気観光地です。
日本とも深いつながりがあり、江戸時代には盛んに貿易が行われていました。日本を感じることができるおすすめの ホイアン 観光 や人気のお祭りをご紹介いたします。
ホイアンを観光!日本を感じる世界遺産の街
港町が人気観光地に
ベトナム第3の都市・ダナンより車で約40分のところにあるホイアンは、古い街並みが残る港町です。1999年に「ホイアンの古い街並み」が世界遺産に登録されて以降、さらに海外から注目が集まり、ベトナムを代表する人気観光地になりました。
16世紀から17世紀に国際貿易港として栄え、日本とも深いつながりがありました。1601年から約30年間、江戸幕府と盛んに貿易を行い、大規模な日本人街がホイアンにできるほどでした。しかし鎖国にともない日本人の行き来は途絶えてしまいました。
また、もともと水深が浅くなっていたホイアンの港は、船が大型化されるとともに国際貿易港としての役割がダナンに移り、ホイアンの町は衰退しました。
しかしそのことによりホイアンの開発が進まなかったことやベトナム戦争での戦火を免れたことで、美しい街並みが残り、現在の人気につながっています。
友好のシンボル
世界遺産の旧市街エリアには、「来遠橋(通称、日本橋)」があります。本格的に外交が始まる前の1593年に日本人が架けた橋といわれています。そして橋の南側を流れるトゥボン川は、江戸時代だった日本との貿易に活躍した場所です。
ベトナムの2万ドン紙幣に描かれているほど有名で、観光スポットというだけではなく、ホイアン市民が日常生活で利用している橋です。
また橋中央部にあるお寺のお堂には、日本語で「ホイアン」と書かれたランタンも吊るされており、日本とベトナムの友好のシンボルとして役割を果たしています。
ホイアン旧市街エリアの観光には、5枚1セットになった観光チケットを購入する必要があります。
旧市街付近のチケットブースで販売しており、エリア内にある観光施設の入場に使用します。日本橋の通行には必要ありませんが、お堂に入る場合は観光チケットが必要です。
200年以上前の民家と博物館
日本橋を渡ってすぐのところに、「馮興家(フーンフンの家)」があります。入場には観光チケットが必要です。
もともと貿易商人の家で、現在も子孫の方が住んでいます。屋根が日本、壁がベトナム、柱が中国と3カ国の建築様式がミックスされた200年以上前の歴史ある建物です。
2階の床は一部が取り外し可能になっており、洪水の際に、1階の荷物を引き上げることができる珍しい構造です。また2階のテラスから、タイムスリップしたような懐かしさを感じるホイアンの街並みが望めます。
そして「貿易陶磁博物館(別名、海のシルクロード博物館)」では、ホイアン周辺で発掘された品や沈没船から発見された陶磁器や絵巻物などを展示しています。
その中には、日本のものも数多くあります。江戸時代の品々を日本ではなくホイアンでみることは、とても感慨深いものがあるでしょう。入館には観光チケットが必要です。
ランチは伊勢うどん?
ランチは日本にゆかりがあるかもしれない料理を召し上がりませんか?
ホイアンの名物料理「カオラウ」です。米から作られた麺の上に、豚肉やもやし、香草などをのせ、タレと絡めて食べる濃い目の味付けが特長の料理です。
ベトナムで人気のフォーやビーフンと違い、カオラウの麺は、太くてコシがあります。一説には、ホイアンを訪れた日本人によって伝えられた伊勢うどんが変化した料理といわれています。
実際のところはわかりませんが、日本とベトナムの融合で出来上がった料理だとしたら、日本人として嬉しいことではないでしょうか。
実際に味わい、「伊勢うどんルーツ説」を確かめるのもおもしろいかもしれません。
日本を感じる祭り
毎月旧暦の14日(満月の日)にランタン祭りが開催されます。日本のちょうちんをもっとカラフルにしたランタンが、夜のホイアンを暖かい光で包みます。
屋台も多く、日本の縁日のような雰囲気があります。また日本橋はライトアップされており、その橋付近から、ろうそくの火が灯った灯篭をドゥボン川に流す光景がみられます。
日本では目にすることが少なくなりましたが、お盆の行事として行われていた懐かしい灯篭流しの光景と重なります。
月に1度のお祭りのため、予定を合わす必要がありますが、できましたらランタン祭りに合わせて旅行することをおすすめします。行く価値のあるお祭りです。
江戸時代の日本を感じることができるホイアンを、一度訪れてはいかがでしょうか?
まとめ
ホイアンを観光!日本を感じる世界遺産の街
港町が人気観光地に
友好のシンボル
200年以上前の民家と博物館
ランチは伊勢うどん?
日本を感じる祭り