縁結びの神・福の神として知られる出雲大社は、日本最古の歴史書と言われる「古事記」にその創建の物語が記されているほど歴史ある古社です。近年、パワースポットとしても注目を集めていますが、授与されるお守りの種類も多く、縁結びのお守りだけではないようです。
出雲大社 の お守り についてご紹介いたします。
出雲大社の「縁結びの糸」というお守りはまるで運命の赤い糸
出雲大社とは
出雲大社は島根県出雲市にある神社で古くから縁結びの神様として知られています。主祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)です。「因幡の白兎」の神話の中の大国様と言った方が、ご存知の方が多いかもしれません。
「古事記」に記されている国譲りの神話によれば、大国主大神が高天原(たかまがはら)の天照大神に国を譲った際に造営されたのが、出雲大社の始まりだとされています。
大国主大神が祀られている本殿は1744年に造営されたもので、高さ24メートル、桧皮葺きの屋根の棟の上には7.9メートルもの二組の千木が交差しています。
千木の上方にあいている穴は実際は人が潜り抜けられるほどの大きさだと言いますので、いかに大きな社殿であるか容易に想像できることと思います。
旧暦の10月には日本全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まって、縁組の相談をすると言われてきました。そのために神様が不在になる出雲以外の地では旧暦10月を「神無月」と呼び、神々が参集される出雲では「神在月」と呼ぶようになったのです。
現在でも旧暦の10月10日には出雲大社からほど近い「稲佐の浜」に御神火を焚いて神々をお迎えする神迎祭が行われています。
出雲大社の縁結びのお守りとは
出雲大社の縁結びは男女の縁を結ぶだけではなく、人と人のさまざまな縁を結んでくれると言います。
上述したように、毎年旧暦10月に出雲の国に参集された神々によってその一年の人と人との良縁が決められるという言い伝えから、やはり関心が高いのは男女の縁結びのようです。
出雲大社の縁結びのお守りには、いわゆるお守りの形のものと女性が身につけることを想定した小振りの巾着型のものがあります。
ユニークなのは「縁結びの糸」と呼ばれる紅白の糸の束がお守りとして授与されていることです。この縁結びの糸を服に縫い付けたり、財布に入れたりして、肌身離さず持ち歩くと効果があると言われています。
この「縁結びの糸」がユニークな点は、このお守りのご利益で良縁を得られた方からわけていただけるという考え方にもあります。幸せのお福分けとは何とも素晴らしい考え方ではありませんか。
出雲大社のいろいろなお守り
しあわせの鈴
きれいな音のする鈴のついた「しあわせの鈴」は鈴の音で明るい未来と幸せを呼び寄せると言われています。鈴の大小で2種類のお守りがあり、他のお守りとともに身につけるとよいと言われています。
長寿守
出雲大社の貴宝殿は不老長寿にご利益があると言われています。ご両親などへのお土産にいかがでしょうか。
厄除守・交通安全・壮気健全
すでに良縁に恵まれた方には厄除けや交通安全、や身体守などさまざまなお守りを受けることができます。
学業守
出雲大社には学問の神様として知られる菅原道真公も祀られていますので、学業守のご利益にも期待が高まります。
生弓生矢
生弓生矢(いくゆみいくや)はお守りではなく縁起物としてお札と同様に授与されているものです。御祭神の大国主大神がさまざまな試練に打ち勝ってスサノオより授かった御神宝と言われているのが生弓生矢です。
魔除けとして家に飾ると災いを遠ざけると言われています。
お守りの受け方
本来、お守りはそれぞれの神社に参拝して授与していただくものですが、出雲大社のホームページの「よくあるご質問」の中には事情があって参拝がかなわない方のための郵送によるご祈祷やお守りの申し込み方が記された項目があります。お出かけになれない方は参考になさってください。
また、出雲大社の分祀は全国各地にあるようです。「いつかは出雲へ」と考えられている方は、まず、お近くの分祀、分院に参拝するというのも一案です。
まとめ
出雲大社の「縁結びの糸」というお守りはまるで運命の赤い糸
出雲大社とは
出雲大社の縁結びのお守りとは
出雲大社のいろいろなお守り
お守りの受け方