岩手県釜石市にある イオン タウン 釜石 は、東日本大震災から3年後の2014年3月にオープンしました。釜石市にとって、明るいニュースとなったことは間違いありません。
復興に一役買ったイオンタウン釜石と、震災から立ち直りつつある釜石市をご紹介します。
釜石復興に一役買ったイオンタウン釜石!(前編)
釜石市について
岩手県釜石市は、世界三大漁場のひとつ三陸漁場に属しており、学校の授業で一度は耳にしたことがあるリアス式海岸の地形が有名です。
豊かな漁場である釜石港が、明治時代から3度の大きな地震による津波に遭い、大規模な浸水被害を受けました。そのことから釜石港湾口防波堤という世界最大水深の防波堤が製作されましたが、2011年に発生した東日本大震災では想定外の大津波により、無残にも破壊されてしまいました。
世界一の防波堤でも防ぐことができなかったことで、自然災害の前では無力だということを思い知らされる結果となりました。
また、漁業だけでなく「鉄とラグビーの町」としても有名です。江戸時代末期に今の釜石市に西洋式の炉を築き、鉄鉱石による製鉄に成功したことから始まり発展しました。
そして、その製鉄会社が保有するラグビーチームが、日本選手権を7連覇するなど数々の輝かしい成績を残してきたことから、「ラグビーの町」とも呼ばれています。そしてその後ラグビーの町に吉報がもたらされることになります。
釜石市の震災被害
2011年3月11日に起きた東日本大震災で、釜石市も大規模な津波被害を受けました。高台から撮影された津波に流される町のニュース映像は衝撃的で、日本国内だけでなく海外の方たちも大きなショックを受けたことは言うまでもありません。
家族を亡くし、家を流され、職を失った方は多く、生まれ育った場所を仕方なく離れた方も多いでしょう。ここから長い復興への道を歩み始めました。
イオンタウン釜石の誕生
イオンタウンは全国各地で運営されているイオングループのショッピングセンターです。岩手県だけでも6店舗あり、常に地域に密着した存在となっています。
被災してから3年後、イオンタウンは復興事業の一環として釜石市にオープンさせました。津波対策として1階を駐車場、2階と3階を店舗、屋上を避難所として活用できるような店舗になっています。
最寄り駅のJR釜石線・三陸鉄道南リアス線「釜石駅」から、徒歩約10分です。車をご利用の方は、無料駐車場(1240台)がご利用いただけます。
イオンタウン釜石の誕生で、地元に多くの雇用を生み出し、慣れ親しんだ場所を離れずにすんだ方、地元に戻ってこられた方たちがいました。
そして、オープン時には多くの方が来店されました。地元以外の方が釜石市を訪れることで活気が戻り、もう一度ここで頑張ろうと思えるきっかけになったのではないでしょうか。
震災以来、寄付や物資提供、現地派遣などさまざまな支援を行ってきました。しかし、支援の仕方も時間が経つれて変えていく必要がありましたので、イオンタウン釜石はそのいい実例のひとつとなりました。
旅先で、ご自分の地元にもあるイオンタウンへショッピングに行こうと思われる方は、少ないかもしれません。しかし、このような誕生の経緯を知ることで興味を持って訪れていただけるとありがたいです。
まとめ
釜石復興に一役買ったイオンタウン釜石!(前編)
釜石市について
釜石市の震災被害
イオンタウン釜石の誕生