韓国は日本の地方空港からでも直接行ける身近な海外です。簡単な言葉を覚えておくことも旅を楽しくするポイントです。
よく使う「 ありがとう 」は、 韓国語 で複数の言い方があり、韓国人は相手や状況によって使い分けています。使い分けてネイティブの仲間入りをしましょう。
韓国語の「ありがとう」を使い分けてネイティブの仲間入り!
儒教の国の上下関係
韓国は儒教の国です。儒教は孔子を始祖とした信仰で、今も韓国社会に深く影響を与えています。年長者を敬い、親を大切にする考えは儒教の教えからきています。厳しい上下関係があり、明確なルールがあります。日本でも常識として根付いてはいますが、韓国では義務であり日常なのです。
どのようなルールがあるのか紹介していきましょう。
飲食の場では、年上の方が食べ始めるまで手をつけてはいけません。お酒は瓶を両手で持ってから注ぎ、お酌される時は必ず両手でグラスを持ちます。飲む時もルールがあり、顔を正面に向けたまま飲むのではなく、横に向け手で口元を隠して飲み干さなければなりません。
年長者の前では鼻をかんではいけません。タバコを吸ってはいけません。足を組んで座ってはいけません。
敬語の使い方
敬語も儒教の教えが大きく影響をしています。日本と同じく韓国にも敬語があります。日本と大きく違う点は、相手に自分の親のことを話す際も敬語を使うところです。
「父は仕事で外出していますが、母は今います」は日本語では特に間違っていませんが、韓国では常識のない話し方をしていると思われます。
自分の親も目上の人として敬うべき対象者ですので「父は仕事で外出されていますが、母は今いらっしゃいます。」と言わなければなりません。日本人からすると変ですが、韓国では当たり前のことなのです。
韓国語とハングル
「ハングル語を学んで、韓国の人と会話ができるようになりたいです。」
この文章には間違いがあります。まず、「ハングル語」という言葉はありません。ハングルとは文字の意味で、日本でいう「ひらがな」です。ですから「ひらがな語」がおかしいように「ハングル語」は間違いなのです。
会話をするのは「韓国語」で、日本でいう「日本語」ですから「韓国語を学んで、韓国の人と会話ができるようになりたいです。」となります。
今まで韓国語とハングルは同じだと思っていた方もいるでしょうが、決してイコールではないということを知っていただけたでしょう。
いろいろな「ありがとう」
韓国語で「ありがとう」はたくさんの言い方があり、相手によって使い分けが必要です。
まずは、よく使う4つの「ありがとう」をご紹介します。
「カムサハムニダ(감사합니다)」は「感謝します」の意味で、かしこまった丁寧な言い方です。年上の方や上司、仕事関係の方などに使います。
「コマッスム二ダ(고맙습니다)」は「ありがとうございます」の意味で、「カムサハムニダ」より少しフランクなイメージで、日常でよく使う言い方です。友達や家族などの親しい人やお店でも使います。
「コマウォヨ(고마워요)」は「どうもありがとう」の意味で、「コッマスムニダ」をカジュアルにした言い方です。友達同士や恋人、後輩などによく使います。
「コマウォ(고마워)」は「ありがとう」の意味で「コマウォヨ」の「ヨ」を省略することによって、よりカジュアルになります。
あなたもネイティブの仲間入り
旅行や知り合いの韓国人に使ってみましょう。日本で有名なのが「カムサハムニダ」です。実際、韓国旅行で使った方もいるでしょう。道に迷って通りすがり人に教えていただいたら「カムサハムニダ(感謝します)」と丁寧にお礼をいいましょう。
コンビニエンスストアでジュースを買って、商品を受け取る時に「カムサハムニダ(感謝します)」というのはおかしいですよね。外国人が自国の言葉を使ってくれると親しみを感じてくれますが、この場合は「コマッスムニダ(ありがとうございます)」を使ってみましょう。
韓国人の友達ができたらお礼は「カムサハムニダ(感謝します)」ではなく親しみを込めて、「コマウォヨ(どうもありがとう)」や「コマウォ(ありがとう)」を使ってみましょう。このひと言だけでも距離がさらに縮まります。
まずは4つの「ありがとう」を実践で使い分けてみましょう。これであなたもネイティブの仲間入りです。
まとめ
韓国語の「ありがとう」を使い分けてネイティブの仲間入り!
儒教の国の上下関係
敬語の使い方
韓国語とハングル
いろいろな「ありがとう」
あなたもネイティブの仲間入り