初詣での人気の高さで知られる 成田山 にある 新勝寺 。人出の多さも明治神宮に次いで全国2番目になる、千葉県成田市にある真言宗智山派の寺院です。 駐車場 もあちらこちらにありますので、ドライブがてら参拝に行かれるのも宜しいのではないでしょうか。
今回は、そんな成田山新勝寺についてご紹介させていただきます。
混み合う時期には成田山の新勝寺での駐車場の確保は必須(前編)
成田山にある新勝寺はどんな寺院?
成田山新勝寺は、開山940年になる大変歴史ある寺院です。ご本尊の不動明王は真言宗の開祖弘法大使空海自ら、ひと彫りごとに三度礼拝する一刀三礼で祈りを込め敬刻開眼されたと言われています。
関東でも有数の参拝客が集める寺院といても名を馳せ、家内安全や交通安全を祈る護摩祈祷に訪れる方も多いようです。一般的には「成田不動」や「成田山」と呼ばれ親しまれています。
新勝寺に建立されている新旧さまざまなお堂
成田山新勝寺の人気秘密は、荘厳な建物の数々。敷地内のそこかしこに見ごたえあふれる歴史的な建造物が立ち並びます。ここでは、9つあるお堂を紹介いたします。
1.大本堂
最も重要な大本堂は1968(昭和48年)建立されました。堂内の御本尊不動明王は、向かって右側に矜羯羅童子、左に制咤迦童子を従えています。
2.平和の大塔
成田さんの歴史展や写経が行える平和の大塔は1984(昭和59年)年に建立されました。真言宗密教の教えを象徴する塔です。
3.三重塔
重要文化財に指定されている三重塔は1712(正徳2年)年に建立されました。周囲には「十六羅漢」の彫刻がめぐらされ、塔内には大日如来を中心に五智如来が奉安されています。
4.釈迦堂
1858(安政5年)年に建立された釈迦堂も重要文化財に指定されています。1964(昭和39年)に移設されるまでの本堂であり、堂内には仏教の開祖である釈迦如来や普賢、文殊、弥勒、千手観音の四菩薩が奉安されています。
5.光明堂
1701(元禄14年)年に建立された光明堂も重要文化財になります。大日如来、愛染明王、不動明王が奉安される本堂は江戸時代中期の貴重な建物です。
6.額堂
1861(文久元年)年に建立された額堂も重要文化財であり、現在のものは1986(昭和61年)年に修復されました。堂中には、成田山に縁ある七代目市川團十郎が寄進された石像が飾ってあります。
7.一切経堂
1722(享保7年)年に建立された一切経堂は、何度も修復を繰り返されてきました。堂内の輪蔵には、約2,000冊もの一切経が納められています。
8.出世稲荷
大本堂の左側にひっそりと佇む出世稲荷。商売繁昌、開運成就、火伏せのご利益があるとされ人気があります。
9.聖徳太子堂
聖徳太子の理念に基づき、世界平和を願って1992(平成4年)年に建立されたのが聖徳太子堂です。堂内には、聖徳太子像が奉安されています。
成田屋の屋号を持つ市川團十郎との関係は?
江戸歌舞伎の舞台に「見得」や「六方」の演技、「隈取」などの扮装を取り入れ人気を博した初代市川團十郎は、成田山に関係が深い歌舞伎役者として知られています。
当時、跡継ぎに恵まれなかった市川團十郎は、新勝寺の本堂で子授けを祈願し待望の長男を授かりました。願いが成就し長男を授かった團十郎は、親子共演し「兵根元曽我」を演じ大当たりします。
この大当たりに感謝し大神鏡を奉納し、後に市川家は「成田屋」を屋号として使うようになりました。
まとめ
混み合う時期には成田山の新勝寺での駐車場の確保は必須(前編)
成田山にある新勝寺はどんな寺院?
新勝寺に建立されている新旧さまざまなお堂
成田屋の屋号を持つ市川團十郎との関係は?