神社や寺院に行ったとき、多くの方は運試しにおみくじを引いていきます。しかし気軽に引ける おみくじ が故にその作法や 順位 など、あまり知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回はおみくじの実はあまり知られていない部分についてご紹介していきます。
知っているようで知らない、おみくじの順位や作法
そもそもおみくじの起源って?
古代では、国の祭政に関わる重要なことを決める際にくじを引いて占っていました。それは神の意思を占うという理由からです。そしておみくじの起源はこれに由来すると言われています。
しかしおみくじは古くから日本に伝わっているものですので、起源のいわれは所説あります。
意外と知らないおみくじの順番
一般的におみくじで縁起が良いとされているものから順に並べると、大吉、吉、中吉、小吉、末吉、凶となります。しかし神社や寺院によっては凶がなかったり、逆にもっと細かく区分されていたりと、おみくじの順番や種類も変わってきます。
おみくじを引くと、大吉などの運勢が一番気になるという方は多いでしょうが、おみくじで最も大切なのはその内容です。
たとえ大吉を引いても内容を見るとあまりいいことが書かれていないなということもあれば、反対に小吉を引いたけれど内容はとてもいいことが書かれていたということは珍しくありません。
正しいおみくじの作法とは
お参りの楽しみの一つにしている方も多いおみくじですが、おみくじの引き方にも作法があります。
おみくじは気軽に引く印象が強いため、時にはお参りを済ませる前に引いてしまう方もいるかもしれませんが、おみくじは手を洗い、口をすすぎ、お参りを済ませた後に引くのが正しい作法です。
おみくじを引く際は、自分の悩み事や気になることなどを考えながら引きます。そして引いたおみくじが良い内容のものならば財布などに入れて持ち帰り、良くないものの場合は木に結ぶというのが一般的です。
ただし木に結んで帰る場合は、利き手ではない方の手だけで結ぶのが良いとされています。それは悪い結果でも難しいことを成し遂げたということでよい結果に転換するからなのだそうです。
神社によっては木の保護のために「みくじ掛け」と呼ばれるおみくじを結ぶ場所を設置しているところもあります。
初詣の時など人が大勢集まる際には、そのみくじ掛けもいっぱいで結べないこともありますが、そのような特殊な状況でない限り、みくじ掛けがある際にはそちらに結びましょう。
また、おみくじを一日に何度も引くことはおみくじの作法としてよくありません。
最近では一つの神社に何種類ものおみくじが置かれているので迷ってしまいがちですが、おみくじは神様・仏様からのメッセージだとも考えられているので、一度限りにするのが好ましいです。
勘違いしやすい項目名
おみくじに書かれている内容にはいくつかの項目があります。しかしそれらの項目はあいまいで、間違ってとらえられている場合もあります。一般的によく間違われやすい項目として「待ち人」「縁談」「方角」などが挙げられます。
「待ち人」は片思いの相手として認識されがちですが、人生において鍵になる相手という意味です。
「縁談」はよくお見合いのことだと思われがちですが、知人や友人からの紹介なども含まれます。
「方角」は良いことや悪いことが起こる方向を示しています。この方角というのは神社から見てではなく、自分が住んでいる場所から見ての方角です。
くじ引きの方式にも種類がある!?
代表的なおみくじは、みくじ棒という細長い棒が入った箱を振って箱の隙間から出てきたみくじ棒に書かれた番号と同じおみくじを受付で受け取る方式です。また受付に人がおらず、専用の整理箱から自分で取るというシステムを採用しているところもあります。
近年神社などでよく見かけるのは、折りたたまれた、もしくは専用の紙袋に包まれたおみくじを参拝者が箱の中から直接選ぶ方式です。この場合、おみくじの代金は受付に渡すか、専用の箱の中にお金を投入します。
最後はおみくじの自動販売機です。頒布機と呼ばれることもあります。こちらは完全に自動で、参拝者は自分でおみくじを選ぶことはできません。コインの投入口にお金を入れるとしたからおみくじが出てくる仕組みです。
まとめ
知っているようで知らない、おみくじの順位や作法
そもそもおみくじの起源って?
意外と知らないおみくじの順番
正しいおみくじの作法とは
勘違いしやすい項目名
くじ引きの方式にも種類がある!?