旅先の寺院や神社を訪れる方は多いのではないでしょうか。そこで引くおみくじの吉凶に一喜一憂してしまいがちですが、中でも 吉 という結果は曖昧で、良いのか悪いのか今一つ判断に困ってしまうことがあります。
おみくじ の順位は、本当に重要なのかを探っていきます。
おみくじを探る!結局、吉凶は重要?
そもそもおみくじとは
寺院や神社で個人の運勢を占うくじの一種で、仕事、恋愛、健康、金運、学業、対人など総合的に占うものから、一部の分野に特化したものもあります。
各施設によって引く方法も異なり、自動販売機で買う方法や箱から長い棒を取り出し、おみくじに引き換えてもらう方法などが一般的です。近年はメールでおみくじを送ってもらうこともできてしまいます。しかし、メールとなると抵抗がある方もいるのではないですか?
そして引いたおみくじは木にくくりつけるのか、持って帰るのか、どちらが本当なのか迷ってしまいますが、結果のいいものは持って帰り、よくなかったものは木にくくり持って帰らない方もいます。
神社仏閣によってさまざまな見解がありますが、捨てたり粗末に扱ったりしなければ、持って帰っても木にくくりつけてもどちらでも構わないというところが多いです。
ただ、木々を傷め生育が悪くなることから、くくりつける木を指定しているところや、木とは別にみくじ掛けを設置しているところがありますので、各施設に従って下さい。
吉の価値
大吉以外の吉は細かく分かれていて、その価値も各施設によって微妙に違っています。
大吉の次に幸運なのは「吉」のところもあれば、「中吉」「小吉」に続き3番手が「吉」になるところもあり評価がわかれます。その他、あまり聞きなれない「半吉」が「中吉」の代わりにランクインしている寺院や神社もあります。全施設統一ではないことが、有名施設を調べるだけでもよくわかります。
おみくじを引いた場所の決めた順番が、正しい順番ということになります。
個性的なおみくじ
紙を小さく折り曲げた一般的なおみくじ以外にも、個性的なおみくじがあります。
京都の街中にある紫雲山頂法寺六角堂は、鳩をモチーフにしたおみくじで、素焼きの鳩の置物が丸めたおみくじを持っています。
置物タイプのおみくじはその他神社でもあり、同じく京都にある伏見稲荷大社の「きつねみくじ」や、世界遺産登録で注目を集める熊野三山の1つ熊野本宮大社の「八咫烏(やたがらす)おみくじ」が有名です。
京都の世界文化遺産・醍醐寺のおみくじは、熊手、大黒様、恵比須様、小槌、亀、かえる、招き猫、だるまなどの縁起物が中に入っています。お財布に入れて持ち歩いている人もいます。
滋賀県大津市にある三井寺は、鐘の形をした紙を水につけて、浮かび上がった番号でおみくじを受け取る「鐘みくじ」があります。水につけるおみくじは、京都の貴船神社にも「水占みくじ」があり、文字が書いてない紙を御神水に浸すと文字が浮かび上がってくる人気のおみくじです。
どちらも人気の観光地ですから、ぜひ旅の思い出、運試し、人生の指針としておみくじを引いてみてはいかがでしょうか。
大吉と凶
大吉を引いたら嬉しくなり、凶が出たら気持ちが沈んでしまいますよね。もし凶が出てもポジティブな方なら、これからは運気が上がっていく一方だと気を取り直せるでしょう。
それはとても大切なことで、「大吉は凶に還る」ということわざがあるように、大吉と凶のように対極にあるものは逆転しやすく、大吉までいくとかえって凶に近づいてしまうのです。
おみくじは内容重視
東京の明治神宮や島根県の縁結びで有名な出雲大社は、おみくじはありますが、吉凶はありません。伊勢神宮に至っては、おみくじ自体がありません。
伊勢神宮は昔から人々の憧れの場所であり、訪れて参拝することそのものが幸運なことだったからです。誰もが平等に恩恵を受けられると考えられていました。
おみくじは吉凶に影響されがちですが、大吉でも吉でも凶でもおみくじに書かれている内容の方が大事で、重視するべき点です。
大吉を引いたはずなのに良くないことが書かれてあったり、同じ吉でも場所によって内容にかなり差があったりします。凶も悪くない内容の時があり、救いのためのアドバイスが書かれてあります。
ですから、吉は良いとも悪いとも判断はつきません。おみくじの内容をよく読んで良くないところはアドバイスに従って注意しましょう。
それでも吉凶が気になってしまう方は、まずは明治神宮や出雲大社のように吉凶がないおみくじを探して訪れてみてはいかがでしょう。先入観が生まれない分、内容がスムーズに頭に入ってくるかもしれません。
まとめ
おみくじを探る!結局、吉凶は重要?
そもそもおみくじとは
吉の価値
個性的なおみくじ
大吉と凶
おみくじは内容重視