フランスのパリは、日本でも人気の海外観光スポットの一つです。できれば一度は行ってみたい都市の一つでしょう。
ですが最近のフランスは治安が悪いイメージがあります。あのパリで起こった恐ろしいテロ事件が頭をよぎる方も多いでしょう。
では、本当に今のフランスの治安は悪いのでしょうか?あのテロ事件のイメージが強く、実際の現状を知らずに、フランスは旅行計画から外すのは早計です。
実際、今のフランスの治安はどのようなものなのか、 パリ の テロ 事件後の今を見ていきましょう。
フランス・パリに旅行に行きたい!でもテロや治安が不安?
同時多発テロ事件発生直後のフランス
世界中を震撼させたパリの同時多発テロ事件は、2015年11月13日に、ISIL(イスラム国)の戦闘員と見られる犯行グループが、パリ市街と郊外において、銃撃や爆発により、多数の死者を出した、忌まわしい事件です。世界中を恐怖に陥れた残忍な犯行は、事件後も至るところでその影響が出る事になります。
フランスで開催される予定だった、ほぼすべての各種スポーツ大会(サッカー、フィギュアスケートなど)は中止され、事件の4日後には、エールフランスの2機が、爆弾が仕掛けられたとの情報により、緊急着陸する騒ぎになり、特にパリ市内は、厳戒態勢が敷かれ、外出を控える人が増えていました。
事件後すぐに、フランス共和国大統領により「非常事態宣言」が発令され、さらに、テロリストの侵入を防ぐため、フランス政府は国境封鎖を決め、大勢の警察、憲兵隊を導入して国の警戒にあたらせました。
現在も行われている措置
事件直後から「非常事態宣言」は3ヶ月間続き、最終的には5千人以上の警官や憲兵隊がフランスの治安安定のために動員されました。
1年経った今、公共交通機関や観光名所などの施設周辺では、今でも人員を増員して監視を強化していると、在日フランス大使館の公式サイトで発表されています。特にパリでは、3倍に増員されていて、今なお、市民、観光客の安全確保のために、力を注いでいるのです。
事件後に一気に減った観光客を取り戻す努力も行われています。観光業界関連の代表者たちが、観光客を守るため、警備員の追加募集をしています。
空の便では、さらに搭乗前の審査、点検が強化されています。待ち時間が長くなることはあるかもしれませんが、ここは安全を第一に考えるべきでしょう。
気になる治安
では、一番気になる治安ですが、実際のところ、どうなのでしょうか?
テロ事件後、パリの治安が悪くなったのでしょうか?
答えは、どちらでもない、が一番近い回答でしょう。
つまり、パリ在住の人に聞けば「パリは元々治安がいいわけではない」という人が多いのです。これだけを聞けば、「やっぱり!」と思われるかもしれませんが、それは誤解です。軽犯罪、置き引きやスリなどが多発するから、日本と比べて治安が悪い、という意味です。
フランスで起きた、同時多発テロ事件の印象が強すぎて、治安が悪いと結びつけるのではなく、人が集まる大都市ゆえ、軽犯罪が多発しやすい、と考えるべきでしょう。
さきほど述べたように、テロ事件後は、今でも警官や警備を増員して、市民や観光客を守る努力を、フランスは怠っていません。日本のように、かばんを置き忘れても戻ってくる、というほど、治安がいいわけではありませんが、テロ事件の場所に選ばれるような町ではなくなった、という見方が正しいのではないでしょうか。
対策
治安はいいわけではないけれど、凶悪犯罪が頻発するような町でもない、という事は、なんとなく理解はできても、それでも不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、それでフランス旅行を諦めるのはもったいないです。要は、スリや置き引きなどの犯罪に遭わなければ、笑顔で帰国できる可能性が高くなるのです。
スリに遭うのはどういう状況だからでしょう?
例えば、写真を撮るのに夢中だった、急にフランス人から日本語で話しかけられて、話に夢中になっている間に、共犯者にすられた、など、かばんから目を離した隙を狙われるケースが多いのです。
この場合、かばんはきちんと閉めておいて、できるだけかばんから手を離さないよう心がけるだけで、ずいぶんと変わってくるものなのです。
置き引きも同様です。かばんを放置しないように心がける、これに尽きるのです。できるならば、財布にチェーンとつける、腹巻式や首から提げるタイプの貴重品入れにお金入れる、などの対策を立てるとなおよろしいかのではないでしょうか。
まとめ
フランス・パリに旅行に行きたい!でもテロや治安が不安?
同時多発テロ事件発生直後のフランス
現在も行われている措置
気になる治安
対策