鎌倉の鶴岡八幡宮は、源頼朝ゆかりの神社として知られています。ご利益にあずかろうと、1年中参拝者が絶えません。そしてご利益の由来には、源頼朝が大きく関わっていると言われています。
歴史をたどり 鶴岡八幡宮 の ご利益 の由来を検証していきます。
鶴岡八幡宮へ参拝に!ご利益の由来は、源頼朝?
鶴岡八幡宮について
神奈川県鎌倉市にある鶴岡八幡宮の始まりは、やはり源頼朝からでした。京都の石清水八幡宮を由比ケ浜辺にお祀りした後、現在の地に遷しました。そして鎌倉幕府にふさわしいよう上宮・下宮の体制に整え、町づくりの中心になったのです。
その後、鎌倉幕府衰退とともに八幡宮も一時衰退し、戦国時代には焼き討ちにあうも再建されました。そして江戸時代には、11代将軍・徳川家斉が国の重要文化財に指定されている本殿を造営されました。
時代の流れの中、衰退、再建、焼失、造営、倒壊などさまざまなことがあり、現在の姿になるのです。
そして現在、鶴岡八幡宮は、歴史ある神社であるとともに鎌倉を代表する観光スポットでもあります。さまざまなご利益にあずかることができ、初詣以外にも季節を問わず参拝者で賑わっています。鎌倉駅から徒歩10分ほどで行け、鎌倉観光のスタートにふさわしい場所となっています。
源頼朝からのご利益
源頼朝は鎌倉幕府の初代征夷大将軍であったことはよく知られていますが、13歳の時に父義朝が平治の乱で敗れ、父兄が殺される中、自身も捕らえられ死刑になるところを、平清盛の継母・池禅尼に助けられ流刑に減刑されました。
その流刑地の伊豆で北条時政の娘、政子と恋に落ち結婚し、子供をもうけています。20年間流人生活を送った後、義父・北条時政の助けもあり平家を打ち、最後には征夷大将軍まで上りつめました。
この頼朝の生い立ちから、出世運、仕事運、勝負運のご利益があるといわれるようになりました。特に会社で日々戦っている社会人にとっては、あやかりたいと思われる方も少なくないでしょう。
北条政子からのご利益
妻の北条政子は頼朝と恋に落ち、周囲に反対されながらも結婚し4人の実子に恵まれました。流人生活の時代から頼朝を助け続けた強い女性です。少し嫉妬深い性格で、今も嫉妬深さを象徴する逸話が残されているほどです。それも頼朝を愛していたからこそではないでしょうか。
北条政子の生い立ちから、縁結び、夫婦円満、子宝、安産、にご利益があるといわれるようになりました。結婚したい方、子宝に恵まれたい方、出産が控えている方が参拝するのにピッタリです。少しでも歴史を知った上で参拝に行くと、余計にご利益を感じられるような気がします。
パワースポットの大銀杏
鶴岡八幡宮内にはパワースポットとして人気の場所があります。
特に有名な大銀杏は、樹齢1,000年ともいわれ神奈川県の天然記念物に指定されていました。しかし2010年に強風のため根元から倒れてしまいました。その後、切断されたうちの1つを移植すると幹から若芽が生え、そして元の場所に残っていた根からも新芽が生えてきたのです。
この光景から生命、再生のパワーがみなぎるスポットとして人気になっています。ご自分で植物の生命力を実感してみてはいかがでしょう。
他にもある鎌倉ご利益スポット
金運アップを望まれる方は多いでしょう。そんな方は、銭洗弁財天宇賀福神社をおススメします。
源頼朝が夢のお告げに従い、霊水をみつけ掘った岩窟に宇賀神を祀ったとされています。その後、北条時頼が一族の繁栄を祈って、霊水で金銭を洗ったのが始まりといわれ、今も多くの人たちが硬貨やお札を洗いに訪れます。
ただお金が増えるということではなく、お金を清めると同時に、心身も清めることで福を得ることができるというのが本来のご利益です。謙虚な気持ちで参拝し、あまり欲をかかないようにしましょう。
とはいえ、期待をしてしまう気持ちもよくわかります。洗ったお金はお守りとは違いますので、留めておくのではなく、またお金が巡ってくるように使いましょう。ただし、「ギャンブルで一獲千金!」など欲の塊のような使い方はおススメできませんので、使い方も気をつけましょう。
パワースポット巡りが流行っていますが、歴史を知るとまた違った思いで参拝に訪れることができ、ご利益の由来や本来の意味もわかります。参拝時には、ぜひ寺院の建物や庭も歴史と重ね合わせて散策をしてみて下さい。
まとめ
鶴岡八幡宮へ参拝に!ご利益の由来は、源頼朝?
鶴岡八幡宮について
源頼朝からのご利益
北条政子からのご利益
パワースポットの大銀杏
他にもある鎌倉ご利益スポット